2015年09月30日

エイティセブン・クロッカーズ(二ノ宮知子)を読んで

「のだめカンタービレ」の作者が描く、オーバークロックの世界。
オーバークロック(以下OC)って?
それは処理能力の速さを競うパソコン界のF1!…なんじゃそりゃ?ですよね、ほとんどの人にとって。私も全然知らなかったし、6巻まで読んだ今でも、はっきりとは理解していない。なので人様に説明などできません。どうぞ、検索して調べてくださいね(不親切)。

ひとことでいって…おもしろーい!!
自作パソコンはもちろん、オンラインゲームもまったくやらない私にとって、未知も未知、存在すら知らなかった新世界。
さすがに毎日パソコンは使っているので、CPUとか、OSとか、メガヘルツとか、マザーボードとかは、聞いたことある。でも、やっていることのほんとのところは理解できません。が!わからなくても楽しめるんですよ。
わくわくしぱなっし!!
オンラインゲームで白熱バトル…ほんとなら、机に向かっているだけの地味な状態のはずなのに、躍動感に満ちていて飽きません。
そして、笑えます。愉快です。湿っぽいところがないのが、この作者の作風の魅力ですね。
主人公が、基本みんな明るくて楽しい!頬がゆるみっぱなし!

主人公男子奏は音大生、パソコン知識は人並み、ゲーマーでもない。なので、彼と一緒に、未知の扉を開けていく感覚で読み進めていけます。
偶然の出会いで一目ぼれしたハナと仲良くなるために、奏がOCの世界にはまり込んでいく、というベタな設定。が、一筋縄ではいかない感じが、導入部分ですでにたちこめていて、この予測のつかなさがいい。
ハナは、ヒロインらしくすごくかわいいビジュアルですが……なぜバイトがパイナップル工場?造花の内職?優秀な理系女子なのに?OCの天才、ミケ(男子)のドSわがままっぷりの吹っ切れ具合も抜かりない!

印象に残っているのは、奏の自宅での食事シーン。奏とハナとのOC会話。「マシンは?」「○○さんからビデオカードとポットのセット借りて…」「窒素もらって練習しておく事に…」。傍らで、聞いていた奏の母親と妹の、はあ?とした顔。「何の話してるのよー」の叫び。
これって、漫画アニメスポーツ数学化学文学歴史音楽韓流…分野は問わず、マニアックな世界に没頭している者とそうでない者との間におこりがちな、“あるある”ですよね。

なんらかのマニアックな楽しみを持っている人は、けっこう多いはず。
オタク同士でわかりあえる喜び、何の得(=お金)にもならないことなのに、夢中にならずにはいられないあの高揚感。

ちょっと心が疲れているなーって人は、特におすすめ。このバカバカしさこそが漫画の醍醐味!です!




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